眉間や目の周りのシワは、老けた印象を与えます。眉間や目の周りの皮膚は他の部分よりも薄いため、シワができやすいのですが、適切なケアで解消することができます。ここでは、眉間や目の周りにできるシワの原因と解消方法を解説します。
眉間のシワは人相に直結している
眉間の横ジワは縁起が良いとされることもありますが、シワのないきれいなおでこは美容の観点からも理想的です。さらに、眉間にシワがあると、怒っているように見えたり、不快に感じたりして、他人に悪い印象を与えてしまうこともあります。眉間のシワは老けて見えるだけでなく、見た目の印象にも直結するので、しっかりケアしておきましょう。
なぜ眉間や目の周りにシワができるのか?
肌の弾力性が低下する
皮膚は3つの層で構成されています。最も表面にあるのが表皮、その下にあるのが真皮、最も下にあるのが皮下組織です。肌のハリは、肌の土台となる真皮の状態によって決まります。
真皮では、コラーゲン線維が網目状に並び、その隙間をゼリー状の物質であるヒアルロン酸が埋めています。コラーゲンとヒアルロン酸が十分に存在することで、肌の弾力は保たれています。しかし、これらの成分は加齢とともにどんどん減少していきます。肌の土台が崩れると、ハリが失われていきます。ハリを失った肌がたるむと、その部分がシワとして刻まれるのです。
眼精疲労
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで目が疲れると、無意識のうちにおでこが緊張します。すると、額の筋肉や皮膚に余計な負担がかかり、眉間にシワが寄るようになります。
また、目が疲れていると、目の周りの血流が悪くなり、細胞に必要な酸素や栄養が行き届かなくなります。その結果、コラーゲンやヒアルロン酸などの美肌成分の生成が滞りやすくなり、肌のハリが失われ、シワができやすくなります。
筋トレの習慣
筋肉は本来、動くと元の位置に戻る性質を持っています。しかし、しかめっ面の表情が癖になり、同じ場所の筋肉を繰り返し使っていると、やがて元に戻らなくなり、やがてシワになってしまいます。特に、目の周りの皮膚は他の部位に比べて薄いため、筋肉の癖がそのまま皮膚に伝わり、より顕著なシワとなります。なお、眉間や目の周りは、特に遠くを見るときやスマートフォンを操作するときにシワが出やすくなります。
肌の乾燥
表皮は皮膚の最表面にあり、水分が逃げたり、異物が侵入したりしないようにバリア機能を果たしています。しかし、紫外線により表皮が乾燥すると、表皮のバリア機能が低下してしまいます。また、紫外線は肌の内側にダメージを与え、肌のハリを保つコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の劣化を引き起こします。その結果、肌の弾力性が低下し、シワが形成されます。
ホームケアで眉間や目元のシワを解消する方法
マッサージをする
眉間のシワをなくすためのマッサージをご紹介します。人差し指と中指の指先で、鼻筋から眉間、眉間からおでこに向かって、上方向に一直線に押していきます。パソコンで作業をしているときやスマホを見ているときなど、眉間に力が入っていると感じたときに行うと、眉間の緊張をほぐすことができます。また、眉間に指を挟んで、上、下、左、右と力を抜くこともできます。
目の周りのシワには、血行を促進するマッサージを試してみましょう。頭蓋骨のくぼみに沿って指を動かし、眉毛の上から眉毛の根元まで優しく撫でます。目の周りの皮膚はとても薄くデリケートなので、あまり力を入れすぎないようにしましょう。
テープ
シワ取りテープは市販されています。シワ取りテープには、いくつかの種類があります。
(1)シワに直接貼るタイプ:気になるシワの部位に直接貼ります。寝る前に貼ることで、その日の表情じわを解消し、しわが深くなるのを防ぎます。
(ii)シワ引き上げタイプ:気になるシワの部分を引き上げます。目元にシワがある場合は、こめかみからおでこに向かってテープを貼ります。テープが透明であれば、ファンデーションで隠せば、外出時も気にならないでしょう。
ただし、リンクルテープが皮膚を引っ張るため、他の部分にシワやたるみができてしまうことがあります。
眉間のシワは、予防も大切!
一度できてしまったシワは、セルフケアで解消するのは難しいですが、新たなシワを増やさないためには、しっかりとセルフケアをすることが大切です。ここでは、シワを予防するためにできることをご紹介します。
肌のお手入れをしっかりする
シワを防ぐには、健康な肌を保つことが重要です。特に目の周りの皮膚は薄く、乾燥しやすいので、化粧水や乳液、アイクリームなどでしっかり保湿しましょう。アイメイクを落とすためにゴシゴシこするのは厳禁です。メイクを落とすときは、やさしく拭き取るようにしましょう。
また、肌をダメージから守るために、紫外線対策も欠かせません。目の周りは凹凸があるので、日焼け止めを塗るときは塗り残しがないように丁寧に塗りましょう。美白 日焼け 止めを塗るときは、あまり強くこすらず、やさしく塗ることを心がけましょう。
見えないうちに対策をする
肌の表面にシワという形で表れていなくても、前シワが残っている場合があります。眉間の筋肉を押してみてください。心地よい感触があれば、そこの筋肉が硬くなっている可能性があります。この状態を放置しておくと、徐々にシワが刻まれていくので、筋肉のコリに気づいたら、集中的にマッサージしてコリをほぐしましょう。シワの初期段階のうちに対策するのが効果的です。
生活習慣も見直してみましょう
姿勢の悪さや表情など、シワの原因となる習慣がある場合は、意識して直すようにしましょう。また、栄養不足や睡眠不足も、肌に悪影響を及ぼします。栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠を心がけましょう。